|フライのプリゼンテーション|
ジミーもよくヘンリーズフォークで「流したフライが魚にリフューズ 拒否される」ことがあります。
流したフライを見に来るのですが最後の最後で食わずに身を翻されたり、鼻先で押されたり、ひどいのになると横つらでフライを押して(笑)なんていうこともありました。
最初は、さすがヘンリーズフォークの魚はよくフライを見るワイ、、なんて感心していたのですが、今から思うとそのリフューズされた原因の80%は実はフライでは無くて、フライのプリゼンテーションが悪かったため、だと思います。
大切なのは、フライの選択より、フライのプリゼンテーション、の方だと最近は強く思います。
逆に言えばハッチしている虫に合っていないフライでもプリゼンテーションが良ければ、魚は、それも大きい魚ほど!フライを食べてくれる確率が高いと言えます。
大切なのは、
「ライズしている魚のフィーディング・レーン(10cm程の幅)に一投目でフライを入れる」ということです。
魚は水面を流れるものをよく見ています、そうドラッグがかかって頭上を通り過ぎたフライなんて魚にとって一番目立つものなのです。 それだけで魚の警戒度はいきなりイエローカードが出ます、2回3回とドラッグがかかったフライが勢い良く頭上をスッ飛んでいくだけで(笑)警戒度がレッドになるのは当たり前です。
そしてその大切な第一投目は出来るだけ、
「フライ先行」で流す、ともっと成功率が高くなるでしょう。
フライ先行で流すためには、一番最初に着水するのがフライ、その後にテッペット、リーダー、フライラインの順で着水するようなキャストが出来る事が大切です。
フライが着水する前にラインが水面についてしまうと、その時点で(フライが水に落ちる前に)既にドラッグがはじまってしまうからです。
前のトピックでキャスト前のポジション取りについてご説明しましたが、クロスで陣取った場合、そこからストレートに魚に向かってキャストすればフライは先行しません。
フライを先行させるためにはリーチキャストは不可欠です、ここで9フィートの長いロッドがモノを言う訳です。
グチャとテッペットをまとめて落としてそこからのデッド・ドリフトのテクニックはヘンリーズフォークではお薦めしません。それよりもキチッとラインを最後までターンオーバーさせて、魚の川上80cm〜1mにフライをスパッ!と入れた方が反応がいいような気がします。
(ヘンリーズフォークでライズしている魚は底に張り付いていなくて水面スレスレにいることが多いので、サイト・ウインドー(魚の見ている水面)が小さいからでしょう)
よってドリフトも1mくらい、時間にして3秒の長さをしっかりとデッド ドリフトできるか?が勝負どころだと思います。
もしドリフトがうまく行かなくて、ターゲットにしている魚の頭上をドラッグがかかってフライがフッ飛んでいってしまった場合、、
まずフライが十分に下流にいってしまうまで、次のキャストのためのピックアップは待ちます。
次のキャストへと慌ててライをピックアップ、ズボッ!、と音を立ててしまうのは論外、静かな水の流れに慣れているヘンリーズフォークの魚の警戒心は一気にレッドゾーンへ突入してしまってライズを止めてしまう事が多いのです。
また完璧なドリフトで流したフライに魚が来なかった場合には、キャストを止めて違うパターンのフライを試すか、ライズを落ち着かせてからまたもう一度キャストしてみるのがいいでしょう。
ライズの周期にタイミングを合わせて(秒数を数えて)、それに合わせてフライを投げるのも大切なときがあります。
警告カードが出る前に、一発目、一回目、一投目で、ごく自然にフライを流せるかどうか?がヘンリーズフォークでの釣果を分ける、と言っても過言ではないでしょう。
ヘンリーズフォークで高い成果をあげているエキスパート アングラーのレネ ハロップさんや、マイク ローソンさんに釣れた時の話しを聞くと「一発目で出た」とか、「ゲストが諦めたあとにやってみたら一発目で来てくれたよ」なんて一投目お話し多いのに気がつきます。
|ストライク時のフッキング
セットの仕方|
ヘンリーズフォークの大型レインボー達はいつもフライフィッシャーマンから狙われているために、フライの流れ方を注意深くよく見ています。
フライの流れ方が悪い(ドラッグがかかっている)とフライを見に来ても食べてくれなかったり(リフューズ拒否されたり)、ライズを止めてしまったり、とそこでゲームオーバー、はいおしまい(笑)となってしまうことが多いです。流れているフライをちょっとでも彼らに疑われたら、魚は絶対にフライには出てくれない、と言ってもいいでしょう。
しかし逆に言えば、フライに出てくれる時には魚は疑う事無しに、完全に安心しきって、確信をもってフライを食べてくれます。疑う事なくフライを補食するとき魚はゆっくりと食べて、すぐにフライを吐き出しません、よって
セットはゆっくりと!
そして力強く!することがコツです。
ゆっくり目の、遅めの合わせ、というのは「水の中でセットする」感じと言ったらわかりやすいでしょうか?
力強い合わせ、というのは「ロッドをグ〜ッと時間をかけてたわませてフックを口に食い込ませる」感じです。
フライが食われて水中に没してから水の中でセットする、というのはジミーがスティールヘッド(降海性のレインボー体長が1mにまでなることもある)をドライフライで狙っていたときにガイドさんに教えてもらったことです。スティールヘッドがドライフライに来た瞬時にセットをしてはいけない、逆にストライク時にはラインを魚にあげてフライがスティールヘッドと一緒に水中に戻ってからセットする、と教わったのです。
そんな話しを始めて聞いたときには全然信じられなかったのですが、たしかにスティールヘッドはフライを口に入れてもすぐに吐き出しませんでした。それよりもラインが付いているフライを口に入れたまま移動さえしようとしました。セットをしないでいるとラインがグ〜ンと横移動するのです(笑)
ドライフライではなく、ストリーマーをちょっと沈めてダウンクロスでスイングするときも、早合わせは禁物。ストライクがゴンとあったらすぐに手もとにあるスラックラインを魚に出してあげると、ゴン!
ゴン!!とアタックがあってその2、3秒後にラインがグ〜ンと重くなってスティールヘッドがまだフライをくわえていることがわかってからおもむろにセットするほどです。
試しにラインが重くなってスティールヘッドがフライをしっかりくわえた後にセットをしないでほっておくと、口に含んだフライをどこかに持って行こうとする魚もいたくらい(笑)
ヘンリーズフォークのレインボーは大型化します。大型のレインボーはフライの取り方がスティールヘッドに近い、ということに気がついたのです。特に55cm以上の体重が重いトロフィーサイズのレインボーはフライを口に含んでからフライに繋がられたテッペットの抵抗なんて全然気にしていない感じです。
よってジミーはテッペットは太目を使っています、サイズ14番以上のフライ(グリーンドレイク、ブラウンドレイク、大きめのフラブ
、イエローサリー、ビートル、アントなど)には4X、16番以下のフライ(ペールモーニングダン、小さいアントビートル、ベイティスなど)は5X、
6Xはヘンリーズフォークでは使いません。
ロッドをグ〜ッと時間をかけてたわませてフックを口に食い込ませる感じで、しっかりとフッキングしたあとに魚がまだ走らなければその時に「追い合わせ」を1、2度しておくと安心です。追い合わせはロッドに魚の体重をしっかり乗せてグン! グン!とロッドをしならせます。
大体その時に魚が異常を感じて一気に走り出します。
ヘンリーズフォークの魚達を相手にして、いつも驚かされるのは一度フライに来てフッキング出来なかった魚がまたすぐに同じ場所でライズを繰り返す事です。ジミーは最高3回フッキング出来ずに4回目でフッキング出来た例があります。魚に貴方の存在を感じさせない限り、魚は無防備に何回かフライに来てくれるようです。大きな魚ほどその傾向が強いようです。