[ヘンリーズフォーク/アイダホ州 - 2]
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|ランチ セクションでの釣り|
毎年6月15日に解禁となるランチ セクションはそこにいるレインボーの大きさ(60〜70cmクラス)で有名なのは勿論のこと、
動く湖のような広大な水面で一つのライズを見つける観察力、
ハッチの見極め、
フライの選択、
キャスト前のポジション取り、
フライのプリゼンテーション、
ストライク時のセット フッキング、
ファイティング プレッシャーのかけ方、
ランディングの要領、
写真撮影のための大きな魚の持ち方(笑)など、
トータルなフライフィッシングの技量をテストされるところでもあります。
ランチ
セクションの釣りは決して簡単ではありません。
ここでの釣りはドライフライでの釣りの基本がしっかり出来ているか?をハッキリと問われる場所とも言えるでしょう。毎シーズン、ヘンリーズフォークの素晴らしいレインボーを求めて日本を含む世界各国からフライフィッシャーマンが集まりますが、どうやってライズしている魚を釣ればいいのか??とその攻め方に悩む方もいらっしゃると思います。
そこでジミーの経験から「ヘンリーズフォーク攻略法」をここでご紹介したいと思います。
(以下の記述はすべてジミーの経験によるものであってすべてのフライフィッシャーマンに当てはまりませんので、あくまでもご参考程度にどうぞ!)
|タックル|
ヘンリーズフォークでのタックルは5番、6番ロッドをお薦めします。
長さは9フィート、最低でも8フィート6インチは欲しいところ、長いロッドはリーチキャストをするのに有利だからです。
リールはドラッグシステムがスムースでしっかりしたものを使います。そしてそのドラッグシステムを目を移さずに手触りだけで瞬時にコントロール出来るように慣れておいてください。ドラッグの強さはきつくなく弱くなく(笑)にセットしておきます。
フライラインはフローティング、色は何色でもO.K.です。
リーダーは10〜12フィートくらい、それにテッペットを2、3フィート付け足します、それはお好みで。 ロングリーダー&テッペットはドラッグを回避するために有効ですが、ターンオーバーがちゃんと出来ない程のロングリーダーはバツ。
テッペットは4Xと5Xを良く使います。フライのサイズが14番以上の時は4X、16番のときは5Xとフライのサイズでテッペットの太さを使い分けています。サイズ8番のグラスホッパーを流すときには2X、3Xを使います。
材質はフロロカーボンでも普通のものでも大丈夫ですが古いテッペットは時として劣化している事があるので買って3ヶ月以上のものは使わない方がいいでしょう。
テッペットの太さはサイズ20番以下のベイティスのダンを付ける時も変わりません。50cm以上のヘンリーズフォークのレインボーの走りは強烈なので6Xを使う事はありません。
ランチ セクションのウエーディングはどこも比較的簡単ですが、時々大きな石が入っているのでつまずかないように。
ウエーディング シューズは日本で使っているものをそのまま使えます、スパイク付きでなくてもフェルトがしっかり付いていれば大丈夫です。
ライズが始まれば1時間から2時間程川に入り続けることもあります、水温は14度から18度まで季節により変わりますが、長い間ウエーディングしていても凍えない下半身の防寒は大切です。ちなみにジミーは厚手のウールの靴下とミディアム ウエイトのキャプリンの下履きを履いてゴアテックスのウエーダーを履いています。
|ライズの見つけ方|
広大はヘンリーズフォークではまず最初にライズを見つけなければなりません。
逆に言えばライズが無ければキャストも出来ない訳です。
ライズの見つけ方は二通り、
「そこには魚がいるよ」と言われている場所でひたすら待つ、
もうひたすらライズを探して歩き続ける、
自分のやる気と体力で選択してくださいね(笑)
こんな時、役に立つのが地元のガイドです(自分の宣伝をしているようで嫌なのですが、、、)シーズンを通して、それも何年も同じ川、同じポイントを歩いているガイドの持っている経験値はやはり想像以上なものです。彼らは過去数シーズン中に見たライズのすべてのポイントを覚えている、と思って下さい。そしてガイドさんは今日の状況を過去の経験に照らし合わせてベストのポイントでライズを探すのです。延々と歩く場合もあれば、定点でジッと待つこともあります。
ライズがある場合、それも50cmクラスのナイスサイズのライズなら、しっかりと見えるものです。
ヘンリーズフォークは川底からの押し上げられた水流がライズのように見えるものですが、魚のライズはそれとは違っています。
また、沈み石の回りのヨレ周辺も魚が付きやすい、よってライズがありがちな、ポイントです。
ヨレのうしろでピシャピシャとライズしているのはときどきホワイトフィッシュかもしれません。ヨレの後ろ(下流)だけではなくて前(上流)そして横も気を付けてみます。大物はよくヨレの上流に陣取っている事が多いからです。
ライズをひとつでも見つけたら、その周辺も注意深く観察します。
「一匹魚がいたら数匹いると思え」はよく言われている事です。
ライズを見つけたら次はその魚の大きさを見極めます。
魚の頭やテールがしっかり見れれば大体の大きさはわかりますが、基本的に、
大きい50cmクラスの魚のライズは「重い」感じ、
それ以下は「それなり」に(笑)
20から30cmの大きさの魚でもライズを見つけたら、とりあえずチャレンジすることをお薦めします。
その理由は、
小さな魚の近くで大きな魚がライズすることもよくある( 小さな魚がライズしている上流に注意)
小さな魚相手にフライのプリゼンテーションの練習をさせてもらう(小さな魚だからと言ってバカには出来ません、彼らもしっかりとフライと流し方を見切ります)
「小さな魚を取れずに50cmクラスの大物は取れない」と言ったらわかりやすいでしょうか?
|ハッチの見極め|
ライズを見つけたら、「どんな虫を食べているか?」を見極めます。
これがヘンリーズフォークでは難しい、、、なぜかってヘンリーズフォークでは一種類だけの虫がハッチしていることは稀で数種類のハッチが一緒に起こっている事が多いためです。
ペールモーニングダンとカディス、
ペールモーニングダンとグリーンドレイク、
ペールモーニングダンのスピナーとフラブのダン、
フラブ とブラウン ドレイク、
グリーンドレイクとダムゼル(糸トンボ)
ホッパーとビートル、
ビートルと羽アリ、
以上はまだわかりやすいパターンです、ひどいのになると
ペールモーニングダン、カディス、ペールモーニングダンのスピナーにグリーンドレイクが時々、でも羽アリも流れていてカディスもフラッタリング、そしてダムゼルのオス単体、はたまたダムゼルのオス・メスがペアリングしているのも水面上すれすれを飛んでいて、ビートルもさっき数匹見た、、、(笑)
もっとわからないのはイマージャー(ニンフからダンに変わる途中の状態)を食べているとき。
川底から水面まで泳いで行こうとしているニンフを食べているのか?
水中から水面直下まで泳ぎ切ったイマージャーを食べているのか?
水面直下でニンフからダンへの脱皮しているときに食べているのか?
またニンフからダンにうまくイマージュ(脱皮)しても、その時にうまく羽がスクッと立たず、脱皮しきれずにジタバタしてる可哀想な虫もいるわけで、、、「クリップル
不完全成虫」と呼びます、それだけを補食しているレインボーもいたりで、上記の混成ハッチ、プラス、それぞれの虫のハッチ ステージをも見極めなくてはいけません。
どの虫を、どのハッチ ステージで食べているか? その選択肢は陪乗で増えていくのです。
魚がどの虫を食べているか?それを見分けるコツは、
ライズを見ないで、水面を流れて来る虫を一匹一匹見る事です。流れてくる虫をしっかり目で追っていると高い確率でその虫が魚に水面上で食われているのが見えるものです。
水面上を流れている虫が食われずにそのままライズを通り過ぎていくのなら、選択肢は水面直下を流れるイマージャーや、良く見えない羽アリを食べている事になります。その場合はヌルッとした静かなライズ。
川底から水面直下へ泳ぎつこうとしているニンフを補食しているときには、バシャ!というようなスプラッシュ ライズが見られます。
このようなライズ フォームを観察して、ライズしている魚がどんな虫のどんなハッチ ステージで補食しているのかを見極めます。